※データに関しましては、2010年度当時のまま転用しております。
当時と現在では、データの持つ意味合いは大きく異なりますが、原本に忠実に記載しておりますのでご留意ください。
■第8章■
~騎手別信頼度~
人気馬に騎乗した際の騎手の成績
レースを考える時に騎手は外せません。
料理人がいくらいい素材を使用しようと調理の腕がなければ最高の料理には、ならないように、騎手の腕が悪ければ、馬も大成できません。
競馬に於ける騎手こそが馬を唯一卸せる人間であることを忘れてはいけません。
次ページの表は過去3年間の騎手別に見た上位人気馬に騎乗した時の成績表です。
単勝オッズ100円~690円の馬に騎乗した時の成績を記しています。
つまり人気馬に乗った場合のみの各騎手のデータです。
騎手の名前の欄の色は、そのゾーンの馬に騎乗した時、勝率・期待値ともに平均より上の場合は青、両方とも下回る場合は赤としています。
このゾーンでの勝率の平均値は22.4%期待値の平均値は78.6%となっています。
勝率が平均値を超えた騎手の中で、期待値が高い順に並べたのが下表になります。
リーディング上位騎手では、安藤勝己、藤田伸二、後藤浩輝、蛯名正義、四位洋文、田中勝春、吉田豊といったところが安定して成績が良いです。
彼らが人気馬に跨って来た時には、やはり侮れないということになるのでしょう。
逆に勝率が平均値を下回り、期待値が低い順の騎手を並べたのが下表になります。
リーディング上位騎手の中で人気では狙いにくいのは、中舘英二、内田博幸、吉田隼人、柴田善臣、三浦皇成、小牧太、幸英明、和田竜二となっています。
ルメールも短期来日でG1をいくつも奪取している名手ですが、人気馬に騎乗した時には、全く妙味がない騎手の一人と言えます。
中舘、内田については単勝オッズ200円台~600円台の馬に騎乗した時に大きく回収率を下げていますので、このあたりの人気馬での騎乗時には彼らを外した馬券が投資する対象レースになる可能性が高まります。
(しかし、成績上位の騎手はやはり腕があるからその成績を上げています。ですから闇雲に切るというよりは、他のマイナスデータの補完データとしてご利用することをお勧めします。)
また、全体から言えるのはランキング下位の騎手がこのゾーンの人気馬に騎乗した時には勝率、期待値ともに平均を大きく下回る傾向にあります。
ですから、ランキング下位の騎手なのに人気馬になっている場合には、それ以外の単勝オッズ700円以上付ける馬の中から好走の可能性が高そうな馬を見つけて投資対象になります。
※レース数が50未満の騎手については割愛しています。
※1つのレースに複数の対象馬がいる場合、レース数は上乗せしてカウントしています。