第6章
~人気馬は買う価値がない?!~
1番人気馬・・・
一番人気馬は10年前も昨年も3回に1回は勝ち、2回に一回は連対し、3回に2回は3着までに入選します。
当てるだけなら1番人気を外すわけにはいきません。
(上記のように、ここ10年間は、ほぼ変わらずこのような成績です)
しかし、儲けることを念頭に考えるならば、下図にある様に単勝100円台~600円台までのオッズの馬の回収率は80%を下回り、単勝で人気馬を買う理由は見当たりません。
また単勝100円台の回収率は60%にも満たず、回収率からはむしろ単勝100円台の絶対的本命馬のいるレースこそ、それ以外の馬の単勝馬券を買う行為は有利です。
平均値よりも20ポイントも低い1番人気の回収率は、その他の馬に回収率が上乗せされる状態を作り出しており、回収率100%を超える為に必要な絞り込みの割合がより少なくて済むということになります。
更に人気馬の好走する率が低くなればなるほど、それ以外の馬の期待値が相対的に上昇することになります。
つまり人気馬のマイナス条件がアップすればするほど、それ以下の馬の期待値が上昇するといった反比例の関係が形成されることになります。
だから通常よりも人気馬がこけやすく、それ以下の人気の馬が高走する確率の高いレースを見つけ出すことで馬券と言うのは十分に回収率を高めることが可能なものなのです。
このマニュアルの本質
ここまでのご説明でお分かりだと思いますが、このマニュアルが推奨する馬券術とは、1.0倍~6.9倍ゾーンの馬が1着に成り難いレースを見極め、そのレースで7倍~20倍台のオッズをつける馬の中から1着になる確率が高い馬を1頭もしくは2頭選び出し、その馬の単勝馬券を中心とした買い目で、トータルの回収率を100%突破させる方法ということになります。
なぜ7倍~20倍のゾーンの馬なのかというのは、そのゾーンのオッズに位置する馬を狙うのが最も効率が良いからです。
人気馬には常に過剰投資がなされています。
つまり人気馬が1着以外になり、それ以下の自分が賭けた馬が1着になった場合、通常よりも過剰に投資された分の配当は、全て当たり馬券に反映されるのです。
1番人気馬だろうと2着以下に敗れるケースの方が勝ち切るよりも倍以上多いのです。つまり勝つ条件よりも敗れる条件の方が個々の競走馬にとって圧倒的に多くの条件が当てはまるのです。
そしてある条件で人気馬が負けると判断する行為は、正にオッズに逆らう行為そのものになり、引いてはオッズの壁をぶち破る手段になり得るのです。
だから、以降はどのような条件がレースや馬に影響を与え、人気でもこけやすく、また人気薄でも好走する条件なのかを説明していきます。