重賞分析 菊花賞2026 ― 俺の印は出ない

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結論から言う

俺は菊花賞を買わない。

理由は1つ。俺の◎は想定オッズ7.0倍以上の馬からしか出ない。菊花賞は、その帯から勝ち馬がほとんど出ないレースである。

過去10年、想定オッズ7.0倍以上だった152頭のうち勝ったのは3頭。勝率2.0%、単勝回収19.6円。いっぽう想定7.0倍未満の27頭は7勝、複勝率51.9%、単勝回収96.3円。俺が見る場所と、このレースが決まる場所が、まるきり逆を向いている。

そもそも俺のルールは芝2201メートル以上を対象外にしている。11年の検証で勝てなかったから外した。菊花賞は芝3000。だから日曜の予想一覧に、俺の菊花賞は出ない。印なしである。

買わないレースの分析を書くのは、負けを隠さないのと同じ理屈だ。俺が撃たない場所にも、数字は落ちている。10年ぶんを全部ひっくり返したので、置いていく。

先週の秋華賞は◎ギャラボーグが二着、〇モンローウォークが一着。馬連 1-8 が1,600円で的中し、柱にしている馬単だけが順番で落ちた。勝っても負けても、ルールは動かさない。動かさないものが週ごとに上下するのが確率である。

母数 ― 10年で179頭、三着内30頭

2026年の菊花賞は10月25日(日)、京都芝3000の外回り。第87回。3歳の牡馬と牝馬による定量戦である。

数えたのは2016年から2025年の10回。延べ179頭、三着内30頭。距離は10回とも芝3000で動いていない。施行は京都8回、阪神2回(2021年・2022年)で、京都競馬場の改修による振替である。距離が同じなら場替わりは混ぜて数える。取消・競走中止はこの10回でゼロだったので、母数はきれいに179頭になる。

この10回を一つの履歴として扱える。それが話の前提だ。

人気 ― 勝ち馬は10年とも7番人気以内

勝ち馬の確定人気を並べる。1、1、1、1、2、2、3、4、4、7。

10回とも7番人気以内。1番人気が4勝している。

表1 確定人気別の成績(2016〜2025・10回・179頭)
人気 出走 1着 単勝回収(円) 複勝率(%)
1番人気 10 4 117 60.0
2番人気 10 2 78 50.0
3番人気 10 1 65 20.0
4~5番人気 20 2 77 30.0
6~9番人気 40 1 36 17.5
10番人気以下 89 0 0 4.5

10番人気以下が89頭。半分である。その89頭で0勝、三着内4頭。長距離の人気薄は、来ない。

ただし三着だけは別で、13番人気が2回入っている。頭は堅く、尻尾が抜ける。これは配当の話のところでもう一度出す。

想定オッズ ― 20倍を超えたら勝ち馬は居ない

俺が毎週見ているのは確定人気ではなく、前日に出る想定オッズである。これで切った表が次。

表2 想定オッズ帯別の成績
想定オッズ 出走 1着 単勝回収(円) 複勝率(%)
~3.0倍 2 2 240 100.0
3.1~7.0倍 26 5 82 46.2
7.1~10.0倍 11 2 139 36.4
10.1~20.0倍 34 1 43 17.6
20.1~50.0倍 66 0 0 7.6
50.1倍以上 40 0 0 2.5

20.1倍から上が106頭。10年で0勝、三着内6頭。

勝ち馬10頭の想定オッズを低いほうから並べると 1.4、3.0、3.1、3.8、4.4、4.7、6.3、7.4、8.0、11.8。上限が11.8倍である。12倍より上の想定オッズで勝った馬は、10年で1頭も居ない。

俺の◎の条件は「想定7.0倍以上・期待値1.0以上・推定勝率5位以内」で、ここに当てはまるのは7.4倍のタイトルホルダー、8.0倍のドゥレッツァ、11.8倍のフィエールマンの3頭だけ。残り7頭は値段が安すぎて俺の網に入らない。

ためしに「想定7.0倍以上・足切り通過・想定人気5位以内」まで条件を揃えて数えると、10年で候補が19頭、そのうち勝ったのは1頭。単勝回収38.4円。これが俺が菊花賞を見送る理由の全部だ。

長距離全体でも同じ向きが出ている。芝2201メートル以上の重賞で想定7.0倍以上だった1,992頭の勝率は2.36%。芝1201〜2200メートルの同じ帯(10,431頭)は3.56%。長丁場になると、人気薄が勝たない。距離が延びるほど力の順番が素直に出るからで、俺が芝2201メートル以上を外しているのは、この一点に尽きる。

枠 ― 1枠は20頭で三着内ゼロ

ここからは、買う人間のための話をする。

表3 枠番別の成績
枠 出走 1着 3着内 複勝率(%)
1枠 20 0 0 0.0
2枠 20 3 5 25.0
3枠 20 1 1 5.0
4枠 20 0 2 10.0
5枠 20 1 4 20.0
6枠 20 1 3 15.0
7枠 29 3 10 34.5
8枠 30 1 5 16.7

1枠が20頭で三着内ゼロ。最高着順が七着である。

京都で16頭、阪神で4頭。どちらの競馬場でもゼロなので、特定のコースの癖ではない。しかも沈んでいるのは人気薄ばかりではない。2022年のガイアフォースは1番人気で八着、2019年のニシノデイジーは2番人気で九着、2021年のアサマノイタズラは5番人気で九着。人気を背負っていても1枠は来ていない。

枠をまとめると、1〜3枠の60頭が三着内6頭(複勝率10.0%)、4〜6枠の60頭が9頭(15.0%)、7〜8枠の59頭が15頭(25.4%・複勝回収93.7円)。外が良い。

3000メートルは1周半で、スタートしてすぐ3コーナーに向かう。内で包まれたまま下り坂に入ると、動きたいところで動けない。数字の形はそれと素直に合っている。

とはいえ20頭の三着内ゼロは、確率でいえば十分起こりうる範囲である。期待値どおりなら2〜3頭は入っていてよい。断言はしない。条件に足すほどではないが、同じ力なら内の馬から疑う。それだけの話だ。

位置 ― ハナを切った馬は、1頭も勝っていない

脚質の表を出す。前日に出る予想脚質で切った。

表4 予想脚質別の成績
脚質 出走 1着 3着内 複勝率(%)
逃げ 17 0 0 0.0
先行 49 2 8 16.3
差し 72 6 17 23.6
追込 41 2 5 12.2

逃げ17頭で三着内ゼロ。最高着順は四着で、十八着が5回ある。

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