先週は負けた
先に負けから書く。先週の菊花賞は外した。わたしが上位に見た馬が、三着までに1頭も入らなかった。言い訳はしない。
そのうえで、11月1日の天皇賞(秋)に入る。
今回は使う数字を絞った。人気、枠、馬番、馬齢、前走からの間隔、4角の通過順、騎手、配当。どれもJRAが発表しているものだけである。手元の計算は手元に置いて、ここでは公の記録だけで、来ない馬を数える。
それでも足りる。このレースは、来ない馬の輪郭がはっきりしているからだ。
10回の勝ち馬 ― 人気が動かない
東京芝2000のG1。2016年から2025年まで10回、距離もコースも格付けも動いていない。場替わりも無い。延べ145頭から取消の1頭を引いて144頭、三着内30頭。これが土台になる。
まず勝ち馬を並べる。
表1 天皇賞(秋)の勝ち馬 2016~2025
| 年 |
勝ち馬 |
人気 |
馬番 |
馬齢 |
4角 |
騎手 |
| 2016 |
モーリス |
1 |
8 |
5 |
4 |
R.ムーア |
| 2017 |
キタサンブラック |
1 |
7 |
5 |
2 |
武豊 |
| 2018 |
レイデオロ |
2 |
4 |
4 |
5 |
C.ルメール |
| 2019 |
アーモンドアイ |
1 |
2 |
4 |
5 |
C.ルメール |
| 2020 |
アーモンドアイ |
1 |
9 |
5 |
4 |
C.ルメール |
| 2021 |
エフフォーリア |
3 |
5 |
3 |
6 |
横山武史 |
| 2022 |
イクイノックス |
1 |
7 |
3 |
9 |
C.ルメール |
| 2023 |
イクイノックス |
1 |
7 |
4 |
3 |
C.ルメール |
| 2024 |
ドウデュース |
2 |
7 |
5 |
13 |
武豊 |
| 2025 |
マスカレードボール |
1 |
7 |
3 |
8 |
C.ルメール |
この1枚に、今回の話のほとんどが入っている。
10回とも3番人気より上。7勝が1番人気。馬番は10回すべて9番より内で、うち5回が7番。馬齢は3歳から5歳までで、6歳以上が1頭もいない。
「人気どおりだからつまらない」と読むのは、たぶん逆である。人気どおりに決まるレースでは、人気馬を選ぶことに価値が無い。価値があるのは人気の上位から誰を落とすかのほうだ。1番人気は10頭で7勝しているが、崩れた2回は10着と13着。消えるときは掲示板にも残らない。
人気薄は来ない。10番人気以下54頭で三着内1頭
人気別に10回ぶんを足す。
表2 確定人気別の成績(延べ144頭)
| 人気 |
出走 |
1着 |
3着内 |
複勝率(%) |
単回(%) |
複回(%) |
| 1番人気 |
10 |
7 |
8 |
80.0 |
163.0 |
102.0 |
| 2番人気 |
10 |
2 |
5 |
50.0 |
69.0 |
77.0 |
| 3番人気 |
10 |
1 |
4 |
40.0 |
34.0 |
82.0 |
| 4~5番人気 |
20 |
0 |
3 |
15.0 |
0.0 |
39.5 |
| 6~7番人気 |
20 |
0 |
6 |
30.0 |
0.0 |
98.5 |
| 8~9番人気 |
20 |
0 |
3 |
15.0 |
0.0 |
119.0 |
| 10~12番人気 |
29 |
0 |
0 |
0.0 |
0.0 |
0.0 |
| 13番人気以下 |
25 |
0 |
1 |
4.0 |
0.0 |
24.0 |
読む順はここである。
過去10年、4番人気より下から勝った馬はいない。20頭、20頭、20頭、29頭、25頭。合わせて114頭が走って0勝である。
さらに下。10~12番人気の29頭は三着内ゼロ。13番人気以下の25頭でようやく1頭。その1頭も2024年、1番人気が13着に沈んで馬連が9,660円に跳ねた年に出たものだ。人気薄が三着に飛び込むレースではない。
いっぽうで、6~9番人気の40頭は三着内9頭。勝てないが三着には来る。複勝回収は6~7番人気が98.5%、8~9番人気が119.0%。穴は勝ち馬ではなく、二着と三着の枠にしか空かない。ここは覚えておく価値がある。
馬番10番より外は55頭で0勝
表3 枠別の成績(延べ144頭)
| 枠 |
出走 |
1着 |
3着内 |
複勝率(%) |
| 1枠 |
13 |
1 |
3 |
23.1 |
| 2枠 |
16 |
0 |
1 |
6.2 |
| 3枠 |
17 |
1 |
5 |
29.4 |
| 4枠 |
18 |
4 |
5 |
27.8 |
| 5枠 |
19 |
2 |
6 |
31.6 |
| 6枠 |
19 |
1 |
5 |
26.3 |
| 7枠 |
21 |
1 |
4 |
19.0 |
| 8枠 |
21 |
0 |
1 |
4.8 |
枠はどこも13~21頭しかないので、1枠ずつの上下は当てにしない。見るのは内と外に割ったときの線である。
表4 馬番の内外(延べ144頭)
| 馬番 |
出走 |
1着 |
3着内 |
複勝率(%) |
| 9番より内 |
89 |
10 |
27 |
30.3 |
| 10番より外 |
55 |
0 |
3 |
5.5 |
10回の勝ち馬10頭が、全部9番より内にいる。外の55頭は0勝、三着内3頭。東京の2000メートルはスタートがコーナーの入口に近く、外を引いた馬は一つめの角までに位置を作れない。数字はそれを素直に映している。
今年は10月29日に枠順が出た。9番より内に入ったのは9頭、10番より外が8頭。外の8頭は、この一段で期待を半分に落としてよい。
6歳以上は37頭で三着内1頭
年齢は、このレースでいちばん単純で強い線である。
表5 馬齢別の成績(延べ144頭)
| 馬齢 |
出走 |
1着 |
3着内 |
複勝率(%) |
| 3歳 |
10 |
3 |
5 |
50.0 |
| 4歳 |
48 |
3 |
13 |
27.1 |
| 5歳 |
49 |
4 |
11 |
22.4 |
| 6歳 |
24 |
0 |
1 |
4.2 |
| 7歳 |
10 |
0 |
0 |
0.0 |
| 8歳 |
3 |
0 |
0 |
0.0 |
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